実現ポーズ/アライメントポーズ/順運動学/逆運動学
産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”d)運動”の分類の中で、”1)運動学”に分類されている用語のうち、『実現ポーズ』、『アライメントポーズ』、『順運動学』、『逆運動学』のJIS規格における定義その他について。
学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”d)運動”の分類の中で、”1)運動学”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『実現ポーズ』、『アライメントポーズ』、『順運動学』、『逆運動学』などの用語が定義されています。
産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【d)運動 > 1)運動学】
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 1)運動学
番号: 4132
用語: 実現ポーズ
定義:
指令ポーズ(※1)に応答してロボットが実際に取るポーズ。
対応英語(参考):
attained pose
ISOの項目番号(参考):
4.5.2
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 1)運動学
番号: 4133
用語: アライメントポーズ
定義:
ロボットの幾何学的基準となる特定のポーズ。
対応英語(参考):
alignment pose
ISOの項目番号(参考):
4.5.3
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 1)運動学
番号: 4140
用語: 順運動学
定義:
各ジョイントの変位からメカニカルインターフェース(※2)のポーズを求める数学的手法。
対応英語(参考):
forward kinematics
ISOの項目番号(参考):
4.1
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 1)運動学
番号: 4150
用語: 逆運動学
定義:
メカニカルインターフェースのポーズから各ジョイントの変位を求める数学的手法。
対応英語(参考):
reverse kinematics
ISOの項目番号(参考):
4.2
(※1)
指令ポーズとは、タスクプログラム(ロボットシステムに作業を実行させる手順、動作、条件などを指示するプログラム)によって指示されたポーズ(空間における位置及び姿勢)のことです。
(※2)
メカニカルインタフェースとは、多ジョイント構造(リンクとジョイントとを組み合わせて、腕及び手首を構成している構造)の先端に設定されたエンドエフェクタ(把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなど、ロボットが作業対象に直接働きかける機能をもつ部分)の取付面のことです。