産業用マニピュレーティングロボット/移動ロボット
産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”a)一般”に分類されている用語のうち、『産業用マニピュレーティングロボット』、『移動ロボット』のJIS規格における定義その他について。
学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”a)一般”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『産業用マニピュレーティングロボット』、『移動ロボット』などの用語が定義されています。
産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【a)一般】
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > a)一般
番号: 1130
用語: 産業用マニピュレーティングロボット
定義:
三以上の軸(※1)をもち、自動制御によって動作し、再プログラム可能(※2)で多目的(※3)なマニピュレーション機能をもった機械。
移動機能をもつものともたないものとがある。
備考:
マニピュレータ(※4)はアクチュエータ(※5)を含む。
制御装置はハード及びソフトウェアを含む。
対応英語(参考):
manipulating industrial robot
ISOの項目番号(参考):
2.6
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > a)一般
番号: 1140
用語: 移動ロボット
定義:
自動的に移動できるベース(※6)をもつロボット。
備考:
ロボットのベースが移動できる架台に載っているものを含む。
対応英語(参考):
mobile robot
ISOの項目番号(参考):
2.13
(※1)
軸とは、運動を直進又は回転モードで記述するときの各モード(ベクトル)の方向のことです。
なお、ロボットの能動ジョイントの意味にも使われます。
(※2)
再プログラム可能とは、ハードウェアの変更によらず、プログラムした動き又は補助機能を変こすることができることを言います。
(※3)
多目的とは、ハードウェアの変更によって異なる用途に使用できることを言います。
(※4)
マニピュレータとは、互いに連結された分節で構成し、対象物(部品、工具など)をつかむ(掴む)、又は動かすことを目的とした機械のことです。
マニピュレータは、オペレータ、可変プログラマブルコントローラ、又はカム機構やリレー制御回路などで構成される論理システムによって制御されます。
(※5)
アクチュエータ とは、ロボットの動力を発生させる動力機構のことです。
電機、油圧、空気圧エネルギーをロボットの運動に変換するモータになります。
(※6)
ベースとは、環境に固定する、ロボットの部分のことです。