ポーズ精度のドリフト/ポーズ繰返し精度のドリフト/経路精度
産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”f)性能”に分類されている用語のうち、『ポーズ精度のドリフト』、『ポーズ繰返し精度のドリフト』、『経路精度』のJIS規格における定義その他について。
学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”f)性能”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『ポーズ精度のドリフト』、『ポーズ繰返し精度のドリフト』、『経路精度』などの用語が定義されています。
産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【f)性能】
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能
番号: 6180
用語: ポーズ精度のドリフト
定義:
規定時間内におけるポーズ精度(※1)の変化。
備考:
これは規定時間内で一定時間ごとにポーズ精度を繰り返し測定するもので、一定のポーズ(※2)を規定の時間維持する間のポーズの変化を意味するものではない。
対応英語(参考):
drift of (uni-directional) pose accuracy
ISOの項目番号(参考):
6.12
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能
番号: 6190
用語: ポーズ繰返し精度のドリフト
定義:
規定時間内におけるポーズ繰返し精度(※3)の変化。
対応英語(参考):
drift of (uni-directional) pose repeatability
ISOの項目番号(参考):
6.13
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能
番号: 6200
用語: 経路精度
定義:
指令経路(※4)に沿って同じ向きに複数回、更に反対向きに複数回動かしたときの実現経路の指令経路からの片寄り。
対応英語(参考):
path accuracy
ISOの項目番号(参考):
6.14
(※1)
ポーズ精度とは、同じ指令ポーズに同じ方向から近づいたときの、実現ポーズの指令ポーズからの片寄りのことです。
(※2)
ポーズとは、空間における位置及び姿勢のことです。
(※3)
ポーズ繰返し精度とは、同じ指令ポーズに同じ方向から近づいたときの実現ポーズのばらつきのことです。
(※4)
経路とは、ポーズの順序集合のことです。