距離繰返し精度/ポーズ安定化時間/ポーズ行過ぎ量
産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”f)性能”に分類されている用語のうち、『距離繰返し精度』、『ポーズ安定化時間』、『ポーズ行過ぎ量』のJIS規格における定義その他について。
学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”f)性能”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『距離繰返し精度』、『ポーズ安定化時間』、『ポーズ行過ぎ量』などの用語が定義されています。
産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【f)性能】
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能
番号: 6150
用語: 距離繰返し精度
定義:
指令された距離を同一のポーズ(※1)で同一の方向から移動したときの実現距離のばらつき。
対応英語(参考):
distance repeatability
ISOの項目番号(参考):
6.9
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能
番号: 6160
用語: ポーズ安定化時間
定義:
ロボットが到達信号を発してから、メカニカルインタフェース(※2)の減衰運動が規定の限界内に収まるまでの時間。
対応英語(参考):
pose stabilization time
ISOの項目番号(参考):
6.10
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能
番号: 6170
用語: ポーズ行過ぎ量
定義:
ロボットが到達信号を発した後の指令ポーズ(※3)と実現ポーズ(※4)との差の最大値。
対応英語(参考):
pose overshoot
ISOの項目番号(参考):
6.11
(※1)
ポーズとは、空間における位置及び姿勢のことです。
(※2)
メカニカルインタフェースとは、多ジョイント構造(リンクとジョイントとを組み合わせて、腕及び手首を構成している構造)の先端に設定されたエンドエフェクタ(把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなど、ロボットが作業対象に直接働きかける機能をもつ部分)の取付面のことです。
(※3)
指令ポーズとは、タスクプログラム(ロボットシステムに作業を実行させる手順、動作、条件などを指示するプログラム)によって指示されたポーズのことです。
(※4)
実現ポーズとは、指令ポーズに応答してロボットが実際に取るポーズのことです。