ロボットの種類-学習用,産業用,掃除,2足歩行,溶接,知能,機械工学など

 

正常運転条件/負荷/定格負荷/制限負荷/最大スラスト負荷



産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”f)性能”に分類されている用語のうち、『正常運転条件』、『負荷』、『定格負荷』、『制限負荷』、『最大スラスト負荷』のJIS規格における定義その他について。

学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”f)性能”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『正常運転条件』、『負荷』、『定格負荷』、『制限負荷』、『最大スラスト負荷』などの用語が定義されています。

産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【f)性能


分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能

番号: 6010

用語: 正常運転条件

定義:
ロボットの性能を製造業者が指定した範囲内に保つための環境条件(温度、湿度など)又はその他の条件(供給電源の不安定性、電磁場など)。

対応英語(参考):
normal operating conditions

ISOの項目番号(参考):
6.1


分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能

番号: 6020

用語: 負荷

定義:
ロボットが支持する質量、慣性モーメント、静的力及び動的力の総称。
メカニカルインタフェース
(※1)における力及びモーメントとして表現される。
速度、加速度条件によって種々の運動方向にかかり得る。

対応英語(参考):
load

ISOの項目番号(参考):
6.2.1


分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能

番号: 6030

用語: 定格負荷

定義:
正常運転条件の下で、規定の性能を損なうことなくメカニカルインタフェースに加え得る最大の負荷。
備考:
定格負荷にはエンドエフェクタ
(※2)、附属物及びワークピースの慣性効果が含まれる。

対応英語(参考):
rated load

ISOの項目番号(参考):
6.2.2


分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能

番号: 6040

用語: 制限負荷

定義:
限定された運転条件の下で、ロボットの機構に損傷を与えることなく、メカニカルインタフェースに加え得る最大の負荷。

対応英語(参考):
limiting load

ISOの項目番号(参考):
6.2.3


分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > f)性能

番号: 6050

用語: 最大スラスト負荷

定義:
ロボットの機構に永久的損傷を与えることなくメカニカルインタフェースに継続して加え得るスラスト負荷(慣性項は含まない。)。

対応英語(参考):
maximum thrust load

ISOの項目番号(参考):
6.2.5


(※1)
メカニカルインタフェースとは、多ジョイント構造(リンクとジョイントとを組み合わせて、腕及び手首を構成している構造)の先端に設定されたエンドエフェクタ(把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガンなど、ロボットが作業対象に直接働きかける機能をもつ部分)の取付面のことです。

(※2)
エンドエフェクタとは、ロボットが作業対象に直接働きかける機能をもつ部分(例えば、把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガン)のことです。