ジョイント座標系/作業座標系/エンドエフェクタ(ツール)座標系
産業用ロボットに関連する用語を規定している産業用マニピュレーティングロボット用語において、”d)運動”の分類の中で、”2)座標系”に分類されている用語のうち、『ジョイント座標系』、『作業座標系』、『エンドエフェクタ(ツール)座標系』のJIS規格における定義その他について。
学習用ロボット(学習制御ロボット)、知能ロボット、移動ロボット、溶接ロボット等の産業用ロボットの種類・名称、産業用ロボットの形式、機械構造、運動学、プログラム・制御、ロボット言語、性能、安全性などに関連する用語として、産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)において、”d)運動”の分類の中で、”2)座標系”に分類されている産業用ロボット用語には、以下の、『ジョイント座標系』、『作業座標系』、『エンドエフェクタ(ツール)座標系』などの用語が定義されています。
産業用マニピュレーティングロボット用語(JIS B 0134)
⇒【d)運動 > 2)座標系】
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 2)座標系
番号: 4340
用語: ジョイント座標系
定義:
ジョイント(※1)軸に設定した座標系。
各ジョイント座標軸はそのベース(※2)側のジョイント座標系又は他の座標系を基準にして決められる。
対応英語(参考):
joint coordinate system
ISOの項目番号(参考):
4.7.4
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 2)座標系
番号: 4350
用語: 作業座標系
定義:
作業によって決定される座標系。
対応英語(参考):
task coordinate system
ISOの項目番号(参考):
−
分類: 産業用マニピュレーティングロボット用語 > d)運動 > 2)座標系
番号: 4360
用語: エンドエフェクタ(ツール)座標系
定義:
エンドエフェクタ(※3)に設定した座標系。
対応英語(参考):
tool coordinate system
ISOの項目番号(参考):
4.7.5
(※1)
ジョイントとは、二つのリンク(一つの機械構造を構成する、互いに相対運動可能な固体要素)が互いに接触して相対的に運動するときの連結部分のことです。
(※2)
ベースとは、環境に固定する、ロボットの部分のことです。
(※3)
エンドエフェクタとは、ロボットが作業対象に直接働きかける機能をもつ部分(例えば、把持部、ナット締め具、溶接ガン、スプレーガン)のことです。